「花屋の道」をあきらめなかった店長と、「花の道」を歩む花好き天然系の妻。

二人の「ありのままＯＫ」な雰囲気で居心地の良い店内を創っています。

「良品質＋お手頃価格」担当

「花屋の道」をあきらめなかった店長

ドラマで見た花屋にあこがれて受けた花屋のバイト面接に2回落ちてしまった学生時代。別の仕事をしていても「やっぱり花屋に！」と思ったのは目に見えない「花屋の道」を歩んでいたからでしょうか。

『雑草という花はない』といっていた花の師匠である祖母には、小さい頃から「ありのまま」を認めてもらっていました。そんな祖母の喜ぶ顔が見たいという思いがあったからかもしれません。

めでたく転職した花屋さんは、小さな店でしたが繁盛店で、手広く大きくやっていたお店。12年間勤めて動かなかった理由は、その店で全部覚えられたから。結婚式や葬儀の花からアレンジまで、桁違いの数を扱っていました。オーナーの若社長と社長の奥様には色々なことを教えてえていただきました。

最初の3年は配達だけの見習い。学校の入学式や会場などに飾る「生け込み」も、最初は花の準備だけだったけれど、ある日大きな会場で生け込みをやらせてもらい、オーナーに見てもらった。その後、生け込みに一人で行って来いといわれたのが入社5年後でした。予算と花瓶の大きさに合わせた花材選びから全て任せてもらった。この時、初めて認めてもらえたと感じました。

花屋で修行を続けていた26歳の頃、一通り仕事を覚えて仕事を任されるようになり、仕入れや市場とのやり取りやコネクションもできて、「花の業界で生きて行ける」と実感したその時に「自分で花屋をやろう」と思い立ち、お金をため始めたのです。このタイミングがきっと、祖父の名言『男は貯蓄する時がきたらわかる』という、その時だったのだと思います。 

現在は、「品質の良い花を仕入れて加工し、お手頃な価格で売る、それが花屋」という信念のもと、仕入れ値にこだわるよりも、出来るだけ良質のものをお手頃価格でご提供することを心がけています。

「手入れの良さ＋ちょっとお洒落」担当

「花の道」を歩む花好き天然系の妻

「花柄摘みをしている時が一番好き。リラックス状態」という妻。店長と同じお花屋さんで働いていた頃、花柄を摘みながら「これで暮らしていけたらなあ」と思っていました。

だから毎日熱心にお花の手入れ。それを見て店長は「花柄を摘み過ぎる」と慌てます。「花柄を摘んだら沢山咲く」と妻は全部摘んでしまう。「今この状態でいくらで売りたい」という店長と喧嘩になることも（笑）

また「ちょっとお洒落」担当の妻は、毎日の植木の並べ方や店内のディスプレイも、出来るだけお客様の目を楽しませるような、ほしくなるような、飾ってみたくなるような、手をかけた状態をと心がけています。

親子三人で歩いていて、ふと気づくと店長一人で歩いていることがあります。妻と息子は途中で見つけた野の花を見るため、立ち止まってしゃがんでいることが多いのです。 妻は「純粋に花が好き」な人。「ほんとに花好きだもんな～」この人には「花屋の道はない」が「花の道はある」と店長は思っています。

そんな妻は完全に天然系です。
笑えることも多いけど笑えないこともあるので、店長が後ろからついてまわってチェックしてます。 二人揃って気づかないことも多いので、お店の花のプレートに「すみませんが」と書くところを「みすませんが」と書いていて、お客様に「気持ちは分かるけど」と笑われたり。天然系とからかわれつつ、店長から「ありのままでOK」と思われている妻なのです。